◆◇◆◇◆ ほっとする甘さ、あんぽ柿 ◆◇◆◇◆
あんぽ柿をご存知ですか?あんぽ柿とは、渋柿を天日干しし、甘い干柿にしたものです。
その甘さとやわらかさは絶品で、法人でもお正月にお茶請けとして昨年提供致しました。
そんなあんぽ柿ですが、今回生産工場の取材に行って参りました。
今回は県内であんぽ柿を生産しているJA上伊那 駒ヶ根東支所にお邪魔しました!
ここで生産されているあんぽ柿は、県内だけでなく県外にも出荷しているそうです。
あんぽ柿の加工場は標高700mのところにあり、澄んだ空気と寒さが身に染みました。
この環境も美味しいあんぽ柿を作る要素の一つではないでしょうか。
農協の方に案内していただき、いざ加工場へ。
柿が沢山干されていますね~!
この奥や室内にも干してあり、約30日間かけてゆっくりじっくり乾燥させていくそうです。
柿の状態をみながら丁寧に乾燥させているので、難しそうですね。
また、あんぽ柿は一つ一つ皮を剥き干していくそうです。
沢山剥くため、機械を使ってはいますが、最後の直しは手で剥いているそうです。
皮が残ってしまうと固くなってしまうので、繊細な作業が必要なんですね。
手間隙かけて作られています。
ここで生産されるあんぽ柿は、駒ヶ根の農家の方が作っている平種柿を使用しています。
近所の直売所にもこの柿が売られていました!
この渋柿が美味しいあんぽ柿になるなんて不思議です。
あんぽ柿の魅力は、なんといってもその甘さとやわらかさ!
干しているのに、実はとろとろで噛む力が弱くなっている利用者様にも召し上がっていただける程です。
そのやわらかさの秘密は、水分量の多さなんですって。
一般的な干し柿(市田柿)は水分量が25~30%ほどですが、あんぽ柿はなんと40%!
水分量があるので、やわらかい食感になるんですね~。
説明していただいた農協の方からは、あんぽ柿への愛と情熱が伝わってきました。
丁寧な作り方が美味しいあんぽ柿になるんですね!
今年も平成会ではこのあんぽ柿を提供し、利用者様に楽しんでいただきたいと思います。
秋晴れの駒ヶ根の風景です。美味しい秋に出会えた取材となりました。
平成会の挑戦 ~ソフト食~
●●●●形ある食事の提供を目指して●●●●
平成会では、法人コンセプトの一つとして”食”を大切にしています。
利用者様に食事を楽しんでいただくために、日々栄養士を中心に試行錯誤しています。
その中の課題の一つとして、食べる能力が低下した利用者様に食事らしい食事の提供する事があります。
利用者様の中には噛む・飲み込むといった食べるための力が低下し、私達が普段食べているようなお食事
では食べることが難しい方もおられます。その方には、食材を細かくしたり(やわらか食)、ミキサーに
かけペースト状にしたり(ムース食)など食べやすくなるような状態にしたお食事を提供しております。
ですが、それらのお食事、特にペースト食などは通常の食事とは見た目が大きく異なり、法人の目指す満
足のいく食事の提供にはまだまだ課題があります。
そんな現状を変えるべく、法人では今「ソフト食」の開発・提供に挑戦しています。
ソフト食とは・・・?
ソフト食とは、ペースト状のお食事を形あるものとして提供するために法人の栄養士が独自に開発した食
事です。もちろん見た目だけでなく、高栄養であることにもこだわり、
美味しさだけでなく健康面にも配慮したお食事となっています。
この写真は実際施設で提供したものです。現在法人内施設「松風」においてこのソフト食を毎食提供し
ております。食材それぞれの色や形がよく分かり、見た目も食事らしく、どんな食事を召し上がってい
るかがわかりますね!
まだまだ、このソフト食は完全ではなく、様々な食材や調理方法などまだまだ改良する必要があります。
今後も、利用者様に満足していただける食事を提供し、今まで以上に食事を楽しんでいただけるように
これからも頑張っていきます。
乞うご期待!